塾選び3

気づいたら、もう12月30日です。

今日は冬期講習もないので、一日 家で勉強です。


今日は、塾選び1と塾選び2の続きをお話ししたいと思います。


息子は、都立に強いと言われる大手のenaではなく、個人塾を選びました。塾には、今も変わらず楽しそうに通っています。


塾探しをしているときは、enaは、正直かなり魅力的にうつりました。


enaのホームページには、こんなふうに書かれています。


enaは都立中で圧倒的な合格実績を誇っています。2017年度入試では都立中738名合格(合格占有率48%:都立中10校一般枠定員合計1401名に対するena占有率)を達成。


みなさんは、これを見てどう思いますか?


都立中738名合格(合格占有率48%)


かなりインパクトのある数字ですね。でもインパクトのある数字には気をつけなければいけません。


この数字にはカラクリがあるからです。


まず第一に

合格者の人数は書いているけれど、不合格者の人数は書いていないこと。enaは合格率を公表していません。


第二に

データの調査対象が明確にされていないこと。enaの合格者には、短期講習に一度参加しただけの生徒や、模試を一回受けただけの生徒も含まれているという噂があります。


最初に、塾選びをしていた時点で、私はenaの合格実績の数字が眉唾物であることは、知っていました。しかし、それでもやはり都立専門の最大手のenaが持つ情報量や分析力、カリキュラムは、他の塾よりも優れているだろうと考え、enaを選びました。


そして、今その時のことを振り返り、気づいたことがあります。自分では、enaの数字に騙されていないと思っていたけど、結局は翻弄されていたのだと。


私は、enaの情報量やカリキュラムが他より優れているだろうと考え、enaを選んだと言いましたが、そう考えた根拠は、結局「都内に200以上の教室を展開をし、都立志望の生徒を一番多く集めている」という数字だったんです。200以上の教室で勉強している生徒の質や、教師の質はどうなのかということまでは考えませんでした。


あのころの私はインパクトある数字に煽られ、完全に思考停止していましたね。


心理学的に「セールスお断り」という札をかけているほど騙されやすい人らしいです。自分は、完全にそのタイプでした。


よく考えてみれば、塾選びで大切なことは、情報量やカリキュラムだけではありません。一番大切なのは、息子がやる気になって勉強することです。


それに、

この情報化社会の世の中、小さい塾だって(その気になれば保護者にだって)情報はちゃんと入手できます。

カリキュラムだって、息子の学力に合わせたものが一番いいわけで、大手のものが息子に合うかどうかなんて、分かりません。


あくまでも私の一個人としての意見ですが、


都立だからとりあえずenaという発想はやめたほうがいいと思います。enaはあくまでも塾の選択肢の一つというスタンスがいいと思います。そしてenaの場合は、校舎によって雰囲気や実績も違うはずなので、それもちゃんと調べたほうがいいと思います。

個別の塾も含めれば、本当にたくさんの塾があります。親は、それらの塾を見極める必要があります。

たとえば、

塾長に教育理念はあるか?

塾長は、人として信頼できる人か?

授業を受けている生徒の目は輝いているか?

過去3年間のレギュラーレッスンを受けていた生徒の合格率はどのくらいか?

どんなテキストを使っているか?

などなど。


見極めるポイントは、実はそんなに難しくありません。


せっかく高い月謝を払って塾に通うなら、子供が一生懸命そして楽しく勉強してくれるところがいいですよね。数字やデータに躍らされることなく、自分の目とお子さんの目でしっかりと塾選びをしてほしいと思います。ここだ!と思える塾に出会えるまで、塾探しがんばってください!

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